ロシア、Bitcoinを規制する方法を議論 投資家を詐欺から守るための規制が不足

ロシア

ロシアのプーチン大統領によるロシア国内における仮想通貨の取引を規制する方針の発表後、仮想通貨Bitcoinの価値は上昇した。

10月10日付でリポートされたInterfax newsによると、プーチン大統領は「仮想通貨での決済は主流なものになっているが、マネーロンダリングやテロリズムの温床となるリスクをはらんでいる」と、政府で発表した。

プーチン大統領は、「国際的知見に基づき、我々は規制する環境を構築し、仮想通貨が及ぼす影響をコントロールする必要がある。」と発言し、仮想通貨を使用する際には「過度の障壁」があってはならないと付け加えた。

プーチン大統領がサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で、「すべてを経済のデジタル化にゆだねていきたい」という発言をして以来、ロシア国民は少しブロックチェーン技術に対してファナティックになっている。

ロシアは、自国の強みになる新しい何かを探し求めており、クレムリンが次の強みとして仮想通貨をターゲットにしたことは明白だ。

問題はブロックチェーンのもつ本質である。仮想通貨をホストし、所有権に関する記録を保存し、分散化されていることに価値がある。

「中央」銀行と呼ばれる管理者や中央預託機関は存在せず、そういう意味ではお金とは反対の位置づけにある。

プーチン大統領は、ロシア中央銀行(CBR)が懸念していることを十分に認識しているが、ブロックチェーン技術の推進を進めることを決めたようだ。 10月10日に詳細が発表された。

ベネモスト紙を引用すると、プーチン大統領は「中央銀行のおかれる立場については認識している。」と発言している。「犯罪資本のロンダリング、脱税、テロの資金源となる可能性がある。もちろん、詐欺スキームが拡大する危険にさらされることになり、その犠牲になるのは一般市民だ。」
プーチン大統領は、Bitcoinが悪用される可能性があることを十分に認識している。事実、先回ロシアで発生したコンピュータウイルスによる攻撃は、世界中のコンピュータを凍結し、犯人の身元が特定されないようBitcoinで身代金を支払うことを要求した。

6月27日、ウクライナとロシアの両国では、エネルギー、輸送及び政府のコンピューターシステムへの大規模なサイバー攻撃の被害を蒙り、大混乱が生じた。Petrwrapウィルスがウクライナとロシアの両国で急激に拡大し、デンマーク、ルーマニア、スペイン、英国でも、被害が確認された。

独立国家共同体(CIS)で主に使用されている会計ソフトウェアを使用してコンピューターを攻撃し、最初はウクライナのコンピューターをターゲットにしているかのように思われた。

ブロックチェーンは旧ソ連全域でかつて流行しており、ウクライナとグルジアでは既に受け入れられており、所有権を登録する目的でブロックチェーンに関するプロジェクトが立ち上げられていた。しかしウクライナとグルジアの中央銀行は、まったく実体がなく、規制のない不換紙幣に対する明らかな不信感を抱いている。

CBR及びウクライナ国立銀行(NBU)を含む中央銀行のほとんどの総裁は、ロシア人が好んでいるBitcoinやその姉妹分Ethereumを、Ponziスキームにたとえている。一般人が流行に乗り仮想通貨に期待しすぎて、多額のお金を失うことになるのではないかと心配している。

一方でブロックチェーンを利用することで、所有権を登録し、国家調達契約を整理し、あるいは単に金融商品を取引することで得られるメリットは大きい; ブロックチェーンの理論によると、ブロックチェーンは迅速で、安価で、絶対的にリスクがない。何よりも、腐敗がほぼなくなる。

足りないのは詐欺から投資家を守る規制である。いったん仮想通貨が採掘されると、仮想通貨を偽造することは難しくなるが、取引を偽装することは可能である。

CBRは、最も詐欺が発生しやすい販売の時点で規制をかけることを提案している。ロシア中央銀行の初代副議長のSergey Shvetsov氏は、詳細はまだ未定であるが、仮想通貨を購入することができるウェブサイトに対してCBRがライセンスを与えてはどうかということを提案している。

彼によると、規制当局は仮想通貨をデリバティブとしてとらえており、ロシア市場にとってマイナスの減少とみなしている。CBRは仮想通貨を支援することなく、ロシア市場で規制されている分野における使用を制限するという。ビジネスに秩序をもたらし、仮想通貨の売買が可能であるウェブサイトを閉鎖あるいはブロックするために、すでに検事と共に行動を開始している。

Shvetsov氏は「仮想通貨は、規制当局が投資家に対する保護を提供することを難しくするツールだ。」と言い、規制当局が非常に懸念している事項であることを強調している。

Interfaxは「経済的性質があいまいであり、法的な説明が不十分である。市民や企業がこのような仮想通貨を投資対象として利用することは、不必要にリスクを増大させると考えている。さらに、Bitcoinは…わずかな期間で大きな儲けを得るために手に入れるアセットになりつつあると考えている。つまり金融ピラミッドである。」とのShvetsov氏による発言を引用している。

プーチン大統領は、仮想通貨を規制する職務は財務省に属し、Bitcoinを買うことは連邦国債やOFZへの投資をすることと同じであると発言している。

ブロックチェーンの技術をどのように規制するかについてのコンセンサスはまだ得られていない。CBR総裁Elvira Nabiullina氏は、現行の通貨法に基づいてBitcoinの取引を提供するサイトを閉鎖するという強硬策に出た。

Sberbank German Grefの最高経営責任者(CEO)は、「規制を受け入れることで、非常に有望な技術の芽をつぶしてはいけない。」と発言し、規制を軽いものにしたい意向のようである。プーチン大統領は中立の立場にあるようだ。

ロシアの主要取引所であるモスクワ取引所(MOEX)は8月下旬に、仮想通貨取引プラットフォームのためのインフラストラクチャーの準備を進めている。

現時点では、ロシアには仮想通貨に関する規制は存在しない。しかしながら、仮想通貨の人気は、仮想通貨の採掘で儲けたいと考える多くのロシア人の心をとらえて離さないようだ。
その結果、Eurosibenergoなどのエネルギー公益事業は、ブロックチェーンの取引をエネルギー集約型のハードウェアファームで仮想通貨を獲得する目的で利用している国内の採掘者から、「何十という要請」を得ている。

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