POW,POS,POIの違い

POI

仮想通貨の技術ブロックチェーンにおいて,誰がその取引が正しいか正しくないかを判
断するか?を決める方式の違い。

(1)POW 方式

「Proof of Work」の略称。「仕事量の証明」という意味.。ビットコインでは,ブロック
チェーンに次から次へと,取引データを収納したブロックが追加され取引台帳が作られて
ゆく。具体的には,取引データなどからハッシュを導き,更にノンスという 1 回だけ用い
られる値を求める煩雑な計算を作業コンピュータの能力を駆使して行わなければならない。
この作業は採掘(マイニング)と呼ばれるが,一番最初にこの作業を完了し新たなブロッ
クを繋げることが出来たことが明らかになった人にだけ,ビットコインが報酬として与え
られる。一番最初に計算問題を解き新しいブロックを追加した仕事の数に応じて,報酬が
得られるという手続きを POW(プルーフ オブ ワーク)と呼ぶ。ビットコイン(BTC),
モネロ(Monero),ジーキャッシュ(Zcash)などの仮想通貨が,POW方式を採用している。

1)問題点

①マイナーの寡占化

世界中でマイナーが,高価な ASIC というマイニング専用マシンを駆使して,煩雑な計算
をいち早く終わらせ一番乗りをしようとシノギを削っており,電気代も掛かる。十分な資
本と設備を備えたマイナーでないとマイニング出来ないのが現状で,一般人が 1 人で採掘
に成功できる現状ではなく,マイナーの寡占化が進み,その通貨で大きな力を持つマイナ
ーは、政治的な権力も持ちやすいという欠点も露呈しつつある。

②51%攻撃に対する脆弱さ

寡占化が進み,仮に上位いくつかのグループが協力すれば実は過半数を超えてしまう。
悪意でそのようなことが行われれば,送金がいきなり消されたり、2 重支払いが多発した
りすると、ユーザーの信頼は低下しビットコイン価格は暴落し,ビットコイン自体がそも
そもほぼ無価値になってしまうという人為的な価格変動リスクもあわせ持っている。

(2)POS方式

「Proof of Stake(保有による証明)の略称。マイニングが大量の電気を使うために環境に
良くない点や 51%攻撃など PoW の課題の代替案として考案された方式。直訳すると「保有による証明」。大きく分けて 2 種類ある。

1)Proof of Work に Coin Age(コイン年数)という概念を導入したもの

Coin Age は(コインの量)×(コインを保有している期間) で定められる値。より多くの
コインを持っているほど、その保有期間が長いほど Coin Age 値は大きくなる。Coin Age
が大きいほどマイニングが成功し易い仕組みになっている。このようにしてビットコイン
で採用されている Proof of Work で起こる同じ人や団体がマイニングに成功し続けるとい
う事態を緩和することが出来る。

2)純粋にコインの保有量だけが関係するランダムな Proof of Stake

ランダムな Proof of Stake では、取引を承認する人をランダムに選び、選ばれる確率を
コインの保有量に比例させておくという方式(Randomized Proof of Stake)。コインを持
っているほどクジをたくさん引けて、当たりを引いたら取引を承認できる(この作業はフ
ォージング(鋳造)と呼ばれる)。この方式でも,お金持ちが取引を承認しやすく,報酬をもらいやすく、同じ人がフォージングに成功し続けやすいとも言える。

3)特徴

①処理速度が速い。

ビットコインでは承認作業に約 10 分を要するがPOSでは数秒~1
分以内と言われている。

②POWでは,

世界中で高性能なコンピューターを何台もフル稼働させる必要があり電力も 無駄になるが,Proof of Stake では Coin Age 概念の導入によって計算量を減らし、電力消費を減らすことが出来る。POWのように計算早いもの勝ちで報酬を得る必要がないため、低性能のパソコンでもフォージング可能で、POWに比べて環境(地球)に優しい。

③マイニングに成功する確率が仮想通貨を持っている量

によって決まる仕組みのため,保有しているコインであれば、仮想通貨のシステムに何かを仕掛けることもないと思われる
ので,51%アタックの可能性が少ない。

④POSではコインを保有しているだけで増えていくので

不労所得を得ていることになり、銀行に預けても資産はそれほど増えない現今の状況から人気が上昇しやすいという側面もある。

⑤POSを採用する仮想通貨の種類が多い。

主な通貨としては、Peercoin(ピアコイン)、Nxt(ネクスト)、BlackCoin(ブラックコイン)
などがある。ビットコインに次いで有名な仮想通貨であるイーサリアムは現在 Proof of
Work を採用しているが Proof of Stake に徐々に移行していくことが発表されている。

(3)POI方式

POWでは高性能なマイニング機械を持っている人が、POSではその通貨を大量に持っ
ている人が有利になるため,結局は金持ちが有利になる。その欠点を改善するために生ま
れた方式がPOI。POSとの違いは,コインを持ってるだけでは、増やすことができず,保有しているコインを使う必要があるという点である。仮想通貨 NEM では,持っているだけでなく使うことで通貨のネットワーク内での重要度が上がり、新しいNEMを得ることが出来る(これはハーベスティング(収穫)と呼ばれている)。POI方式の代表格であるNEMでは,大量に増やすことはできないが、普通の PC でも仮想通貨を生み出せる利点があり,電気代もほとんどかからない。但しPOIにも,増やすためには或る一定のNEMを保有する必要があり,また PC も複数用意すれば効率的にハーベスティングが行えるので,結局は資金力がある人が有利になるとの指摘もある。

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