2018年 中国のBlockchainは杭州がアツい

ブロックチェーン

中国の旧正月(春節)を節目に、中国のインターネット上では多くのインフルエンサーやタレントなどが様々にメッセージで新年を祝い、大きな賑わいを見せている。

一方、新年とは別の盛り上がりを見せているのがブロックチェーンブームだ。メディアが更に煽るから、これに乗り遅れないようにと多くの人々の焦りさえ見える。個人、企業、地方政府みんながブロックチェーンの流れに乗りたがっている。杭州はいまや、そのブロックチェーン関連ビジネスの都となっている。AIビジネスでは広東省の深セン市が先手を打って来たが、ブロックチェーンではいま各地がトップの座を争っているのだ。杭州は、この勝負では積極的に行かずばなるまい。

注意:この話題では、狭義の仮想通貨の話ではない。

その背景には、中国政府の並々ならぬブロックチェーン技術への関心がある。2016年10月に、中国政府は、中国ブロックチェーン技術および応用発展白書(2016)を発表した。
同年12月には、国務院の「第13回五カ年計画国家情報化規格通知」に、しっかりと戦略的先進技術、革命的技術として書き込まれている。

非公式の調査によると、少なくとも2017年11月末には、国務院と浙江、江蘇、貴州など9つの省、直轄市等において、ブロックチェーン関連政策への言及が政府レベルでなされている。そのうち浙江省が最も積極的である。

2016年に杭州で行われたG20サミットでも、ブロックチェーン技術が重要な話題のひとつとして挙げられてもいる。2017年4月28日、杭州市政府は2017年グローバルブロックチェーン金融(杭州)サミットを共同開催。同時に西湖地域のインターネット金融エリアといえる西渓谷地域に、初のブロックチェーン産業エリアが誕生した。

2017年9月、杭州・西湖区の人民政府は、「西渓地域ブロックチェーン産業エリア設立についての政策意見」公布し、ブロックチェーン産業エリア内のブロックチェーン技術と用途についてのプロジェクトと企業誘致等を紹介した。 研究開発、各種申請における優遇政策があり、同エリアへの入居には、年間10万人民元の賃貸料補助を始めとする優遇もあると発表された。各種補助金や報酬プロジェクトもあり、奨励金については最高額3百万(元)にも達し、各種を合計するとかなりの金額になる。

2018年に入ると、杭州は初めて「ブロックチェーン」を政府関連作業報告書に盛り込んだ。これは、人工知能、バーチャルリアリティ、ブロックチェーン、量子技術、商用宇宙航空技術など将来の産業の発展を加速させる狙いがある。全体として 政治、商業および民生分野におけるブロックチェーン技術の応用の可能性等について肯定的にとらえている。
インターネット関連のインフラは申し分ない杭州での起業は、環境的に申し分なく、加えて優遇政策もあり、この地域はブロックチェーン関連では中国国内随一となった。非公式な統計では、杭州のブロックチェーン企業の数は10であり、北京の14にわずかに負けているが、上海の8社、深セン市の5社より多い。

杭州を語るなら、アリババ・グループするにふれないわけにはいかない。傘下のアリババおよびアント・フィナンシャルサービスは2016年以来、慈善寄付プラットフォーム、食品トレーサビリティ関連、医療関連等でブロックチェーンを応用した事業を展開し始めている。アント・フィナンシャルサービスは雄安新地区と戦略的協力関係協定を結び、同地区におけるグループ各社のブロックチェーン実装プラットフォームを構築する予定である。加えて、2016年5月、ジャック・マー氏が投資した恒生電子も、スマートコントラクトプラットフォームのSymbiontに4百万ドルを投資した。

アリババ・グループ自身はブロックチェーン企業とはいえないが、中国のグローバル特許データベース「incoPat(インコパット)」が公開した情報によれば、アリババが持つブロックチェーン特許は49社もあり、世界最多となっている。

この他、名前からしてひと目で中央銀行関係団体とわかる、「中国印鈔造幣総公司ブロックチェーン研究院」は2017年9月に杭州に移転し、主にブロックチェーンと仮想通貨の技術やアプリケーションを研究している。

研究所のホワイトペーパー(白書)では、基盤となるブロックチェーンを通して、ユーザーID、デジタルバウチャー、証明書データの信頼できる記録が実行され、関係者に所有権登録と情報開示サービスの照会、検証、監督等のサービスを提供できる技術が示されている。たとえば食品トレーサビリティ、身分証明書登録、慈善寄付への登録、身元登録など様々な用途が考えられる。
また、中国におけるブロックチェーンといえば、2011年に生まれた、中国国内で最初のブロックチェーン関連情報掲示板がある。著名なSF作家が創始者であり、彼はブロックチェーン技術の普及と関連理論の研究に長らく注力してきている。

2018年3月16日に杭州では、杭州財務局が主催する「2018グローバルブロックチェーン(杭州)サミットフォーラム」が予定されており、彼は共同主催者の1人でもある。

LINE@友達追加で仮想通貨の情報を受け取ろう!

友だち追加