中国四川省で発生した洪水により一時的にビットコインのハッシュレートが降下

マイニング

天災がビットコインネットワークにダメージを与えました。

中国の四川省で2018年6月下旬に悪天候が続き、大規模な洪水が発生しました。この影響により、ビットコイン等仮想通貨のマイニング(採掘作業)を行う工場が、浸水等での被害を受け、大量の機材の故障が発生しているとのことです。

中華人民共和国の内陸部にある四川省のうち、綿陽、広源、成都、アバ地域、梅山といった地域では、集中的な豪雨により洪水が発生しました。

今回の天災は四川省のみならず、広西省にも広がっており、大きな被害を出しています。

とりわけ、電力が豊富でマイニング作業に適している四川の阿壩(アバ・チベット族チャン族自治州)等の地域では、もとよりマイニングファーム(仮想通貨のマイニング機材を常時可動させている施設)の集まる地域となっていますが、今回の洪水によってマイニングリグ(マイニング用設備)が浸水して故障するなどし、合わせて数万台のリグが稼働停止しています。

この四川洪水によるマイニング業者への被害は大きく、このため2018年6月24日には多くの同地域マイニング(採掘)ファームが停止して、ビットコインのハッシュレートが一時大きく下がるなどの影響が出ました。

ある統計によれば、世界のマイニング機の70%は中国にあり、四川省のマイニングファームは全国の70%を占めています。つまり四川省は世界のビットコインマイニングの中心地だと言えます。

今回の洪水災害が発生する前には、この四川省地域のマイニングファームは正常に稼働し、70%以上のシェアを持っていました。資料の 写真から見るに、これらのマイニングファームは基本的に山間部や郊外に設置されており、防水対策などをしていない簡素な建物にあるようです。

今回の水害が発生した時点で、多くのマイニングファームおよびその機材はほとんど防護されることなく、浸水をゆるしてしまいました。

現時点では、四川省地域のマイニングファームでの具体的な損失データはありませんが、被災地の地域からは、少なくとも数万台の四川省地域のマイニング機材が水浸しになっています。報道での写真を見るに、これらのマイニングファームリグはほぼ使用不可の様子、修復することはほとんど不可能だと見られます。

中国のネットメディア「ゴールデンファイナンス」は、ビットコインネットワーク全体のハッシュレート(マイニング=採掘が行われるときの採掘速度)が2018年6月24日から大幅に低下しましたが、その時はちょうど四川洪水災害の時期と一致します。そして6月27日には過去20日間において最低値に達しました。

今回のビットコインのハッシュレート低下は、断定はできませんが、四川省で発生した水害の影響によるものであろうとの見方が強くなっています。

一般的にデータセンター、そして仮想通貨のマイニングファームを設置する場所を選択する際には、以下の要素を検討する必要があります。

電力リソース、気候条件、伝送資源、地質条件、土地資源、ローカルポリシーです。

電力リソースについて

データセンターなど常時稼働する施設は、電力消費がきわめて大きいため、十分な電力資源のある地域に設置することが有利となります。

また当地の地方政府のエネルギー政策も考慮すべき点の一つです。

ちなみに、中国北部においては吉林、黒龍江、新疆、青海省などがデータセンター設置に向いているとされ、これら地域でのクラウドコンピューティングビジネスの誘致、優遇は盛んに行われています。

中国では、地方政府から誘致目的で提供された土地でビジネスを行うと有利です。

このような 工業地帯では地価がほぼゼロで、さらに税制面でも優遇されます。

気候、空気および地質条件について

寒冷地を選ぶのは、データセンターやマイニングファームから発生する熱への対策で、エアコンを使わなくてもよいというメリットがあります。

ただし、あまりに寒すぎる場合は機材の正常な稼働を確保するため、逆に暖房が必要になることもあります。

一般的には室内温度を摂氏25度を維持するのがベストだと言われます。

加えて、水害や地震が頻発するような地域は対策が取りにくく、避けなければなりません。
この点で、今回の事件は四川省にマイニング施設を置くべきかどうか今後再検討を要することになるでしょう。

空気の悪い地域にデータセンターなどを設置する場合は注意が必要です。機材の故障は空気の質によっても発生率が変わるからです。

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